自傷行為と理解

切ったり、自傷をする家族や友達を助ける

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ひょっとしたらあなたは、自分の身の回りに自傷らしき傷を持つ人がいることに気づいているのかもしれません。

または、
その自傷者はあなたに、自分自身を傷つけていることを打ち明けた人かもしれません。


いずれの場合にしても、あなたは、自分自身が揺らいでいくのを感じることでしょう。

何を言うべきなのか、
どうやって自分は彼女や彼を助けることができるのだろうか？















その応えとして、Cutting and Self-Harmでは以下を提示しています。


・自分自身の感情に対処する。
自傷行為を知ったことで、あなたは、ショックや、困惑、もしかしたら反感、さらには、それらの感情を認めることの後ろめたさを感じるかもしれません。あなたの感情に気づくことは、あなたの大切な人を、助けになりたいと思っている人の援助に向けた大事な最初の一歩です。


・「問題」を知ること。
自傷についてあなたが感じてしまう嫌悪感や困惑を乗り越える最善の方法は、自傷行為について学ぶことです。
どうしてあなたの友達や家族は自傷をしてしまうのかについての理解は、自傷をしてしまう彼、彼女らの世界をあなたに教えてくれるのを助けてくれます。


・判断をしてはならない。
断定的なコメントや批評は避けてください。それらは、事態を悪くするだけに終わるでしょう。上記で述べた二つのヒントは、この「判断してはならない」というもので大いに役立つでしょう。覚えておいて欲しいことは、自傷行為者は、すでに後ろめたさや孤独感を感じているということです。


・協力を申し出る、それは最後通牒ではなく。
助けたいと思うのは自然な気持ちでしょう。しかし、おどしや懲罰、さらに「もう自傷をしないと約束して！でないと許さない！」などの最後通牒といったことは逆効果です。あなたの心配を伝え、彼や彼女が話を聞いてほしいと望み、助けが必要な時はいつでも自分を利用できるということを、知ってもらいましょう。


・コミュニケーションをこまめに行う。
あなたの大切な人に、彼や彼女らが感じていることを隠さずに表現するように勇気づけましょう。たとえ、あなたにとってその打ち明けに付き合うことが楽なことではないとしても。もし、その人があなたに自傷をしていることを話さなくても、思いやりのあって、決して対決的な方法でその話を持ち出しましょう。「傷が体にあることに気づいていたよ。君が体験してきたことを理解したいんだ。」 などのように。


もし、自傷行為者が家族の一員、特にあなたの子供であるならば、家族のなかで苦境に応じる準備をすることが求められます。これは、非難をしているのではなく、むしろ問題に対処する方法を学び、家族全体を助けるというより良き結果へと通じるのです。





上記で述べたことを、全部が全部できるわけではないと思います。
私も偉そうに翻訳なんてしていますが、全部できるとは思いません。

それに、翻訳を行う上で、一部付け足したところもあります。
上記の「最後通牒」という訳は、ほかにうまく邦訳ができず、苦し紛れに、
具体的な言葉を差し込むことで、分かりやすくしています。
それ以外の箇所については、分かりやすく伝えるため言葉を選んでいますが、
「最後通牒」以外の箇所で、大幅に言葉を付け足しているところはないことをご了解願いたく思います。




私自身は、友人に自傷者と持つだけの当事者性であり、
自傷行為をしている人を家族に持つ人がどのような問題を抱えているのかを、
伺い知ることはできません。

それでも、自傷としているという事実だけで、

彼ら彼女らを否定し、蔑んだり、排除したりすることは、
周囲にいる方々にとっても、自傷行為者にとっても

お互いに傷つけ合う泥試合に引きずり込まれてしまうだけなのだと思います。


「家族だから許せない」、「親だからこそ認めることはできない」という言葉は理解できます。

しかし、激情に駆られ、自傷をした彼ら彼女らに言葉を投げかける前に、
少し考え、立ち止まる時間を自分に与えてください。

難しいことは百も承知ですが、
そのとき、上記で指摘されているポイントがきっと役に立つと私は信じています。


・自分自身の感情に対処する。
・「問題」を知ること。
・判断をしてはならない。
・協力を申し出る、それは最後通牒ではなく。
・コミュニケーションをこまめに行う。


また、上記の記述以外にも、自傷がどうして人を揺るがしてしまうのかを
「自傷と傷跡をめぐって」で私は論じようとしています（不完全ですが）。

まずは、
・「問題」を知ること。

から始めてみてください。
少しずつで、かまいません。

それが、双方にとって、必ず得るものがあると思います。

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